2013年2月27日水曜日

仙台にて

 先週末から仙台に出張していました。神奈川県中小企業家同友会の有志のグループ、
「東日本応援隊」と仙台周辺で活動している方々との会合に出席するのが目的です。
仙台側は、当社でもお世話になっている仙台の社会保険労務士の沼口先生がコーディ
ネートしてくれました。

 震災から間もなく2年になります。まだまだ、復興にはほど遠く多くのボランティ
アの手が必要で、「東日本応援隊」でも引続きそういったボランティア活動も続けてい
くのですが、現地の方々からは「ビジネスとしての復興」も考えてほしいというお話
をいただいていました。

 単に企業の社会貢献として「特別に」被災地の商品を購入するというのではなく、
日常の取引の中で原材料や部品、あるいは製品といったものを購入してほしいという
希望です。もちろん、被災していない地域との競争や海外との競争となりますが、東
北が経済的に自立していくためにも、競争力をつけていくことは大切です。

 東北で復興のために行われてきた多くの努力が、きっと大きな付加価値となって海
外との競争にも負けないような経済的な基盤ができるのではないかと思っています。


(今村 正典)

インフルエンザに感染しました

週末に高熱を発しまして、お医者に行ったところインフルエンザB型と判明しました。

マスクをつけて外出していましたが、(手洗い)と(うがい)は足りなかったと思い
ます。

まだ感染していない人がマスクを付けても、感染の予防としては不十分だそうです。
ヘルシーな生活を維持し、室内の湿度を一定に保つなどの工夫も重要ですが、私は
予防接種を受けておけばよかったなあと思います。

リスク管理についていろいろ文章を書いてきましたが、肝心の健康問題についてリスク
管理がなっていないということ、以前から気になっておりました。

なにより大事な健康のリスク管理にもっと真剣に取り組まねばならないと思いました。


(日野 孝次朗)

2013年2月26日火曜日

鈴木貫太郎と2.26と日本の敗戦

大東亜戦争が破滅的な局面となっていた昭和20年の4月12日。
敵国であるアメリカの大統領フランクリン=ルーズベルトが死去しました。

アメリカと戦争中であったドイツの総統アドルフ・ヒトラーはルーズベルトの死に対
し、「ルーズベルトは史上最悪な戦争犯罪者として歴史に残るだろう」という声明を
発しました。
では当時の日本政府はどのような声明を出したのでしょうか。

「今日の戦争においてアメリカが優勢であるのは、ルーズベルト大統領の指導力が極
めて優れているからです。その偉大な大統領を失ったアメリカ国民に、深い哀悼の意
を送るものであります。」

「本土決戦で鬼畜米英を迎え撃て」と叫ばれていた当時に、こんな声明を発したのは
総理大臣鈴木貫太郎でした。
元海軍大将、そして天皇につかえる侍従長として昭和天皇からの信任厚かった人です。
鈴木貫太郎の生涯の信条は「軍人は政治に関わるべきではない」でした。

侍従長時代に、ロンドン軍縮条約に反対する軍部が天皇へ直接意見を言おうとするのを
阻止したため、軍部の統帥派から狙われることになりました。
軍部が天皇に直接意見することは議院内閣制の否定に繋がりますが、当時の軍部に
「統帥権」という独特の考え方があって、軍人は天皇の直属だから内閣を無視して天皇
に直接意見を言える、という解釈があったのです。

こういった経緯により、2・26事件で反乱部隊の襲撃を受け、身に3発の銃弾を浴びま
したが、夫人がかばったので一命を取りとめました。
ちょうど昨夜のNHKニュースでは、夫にトドメをさされないようかばった際の夫人
の談話が肉声テープで公開されていました。

日米開戦の23年前、訪米の際にスピーチでこんな発言をしたそうです。
「日米両国は太平洋をその名の通り平和の海にせねばならない。もしどちらかが戦争
をするのならたちまち天罰が下るであろう。」

ところが皮肉にも、その天罰を受け止める日本の総理大臣として、破滅寸前の難局を
担当することとなりました。
総理大臣就任を要請されたとき、再三固辞する鈴木貫太郎に対し昭和天皇は、
「鈴木の心境はよくわかる。しかし、この重大な時にあたって、もう他に人はいない。
頼むから、どうか曲げて承知してもらいたい」と言われたそうです。

原爆が投下された後も、降伏の是非をめぐって政府内では激しく対立していました。
総理大臣であっても、強硬な軍部や抗戦派を従わせることができません。
鈴木総理は秘密裡に天皇の裁断を仰ぐという大胆な工作を行いました。
そうする以外に戦争を終わらせる方法がありませんでしたが、おかげでまた軍部から
命を狙われることになりました。

昭和23年、何度も死にそうになりながらの80年の人生を全うしました。
終戦直後、「敗戦の責任を取って自刃しないのか?」と記者からインタビューされた
そうです。
軍部に迎合し国民を扇動したマスコミの責任はどうなんだ?と私は思いますが、それ
はともかく、鈴木貫太郎の返事はこんなだったとか。

「死ぬということは、最も容易な方法で、なんでもないことだ。」


(日野 孝次朗)

2013年2月22日金曜日

望星丸(のぞみ総研メルマガ2012.8.8コラムより)

東海大学の海洋調査研修船「望星丸」で行われる実習に今年も参加させていただき
ました。

  初日には、駿河湾でプランクトン採集や海水の観測装置による海水の性質観測など
かなり専門的な調査実習が行われました。真面目に観測しているばかりではなく、カ
ップ麺の容器を1000メートルの深海に沈めて水圧を実感する実験や深海から汲み
上げた「深層水」を味わってみるなど、なかなか楽しい実験もありました。来年は、
「きゅうり」や「ナス」を沈めて水深1000メートルの水圧で漬けた「深海漬け」
を作ってみようかという話も出ていました。

 毎年のように海に出ると、海洋環境の悪化を感じます。プランクトンネットには海
面を漂う発泡スチロールやビニールなどのゴミが入ってきます。天候や紫外線の影響
で小さく分解されているものも多いですが、これらのゴミは、いつの間にか食物連鎖
の中に入り込んで、より大きな生物に影響を与えます。

 講義室での講義だけではなく、洋上に出て実際の現場で直接こういった現実に触れ
ることで、学生の皆さんの意識も大きく変わっていくのではないかと思います。

 今回の航海には、一人高校二年生の女の子が卒業生である親御さんと乗船していま
した。大学に入って海洋生物の勉強をしたいという、とても高い目的意識のある子で、
あらゆるものに目を輝かせていたのがとても印象的でした。


(今村 正典)

2013年2月20日水曜日

昔もあった天体の爆発

地球近傍小惑星「2012 DA14」が先週末の日本時間16日4時25分に地球に最接近しました。
人工衛星の静止軌道の内側を通過したそうです。
直径は46m、質量は13万トンと推定されており、衝突したとすれば衝突速度は12.72km/s、
エネルギーは2.4メガトン、1200平方キロメートル(東京都の面積の半分)が壊滅すると
推定されたそうです。

その小惑星最接近のわずか16時間前、ロシアのチェリャビンスク州で直径15m、重さ7000
トンと推定される別の隕石が落下し、大気中を通過する際に生じた衝撃波により付近の
住民1000人以上が怪我をする惨事となりました。

こういったことは100年に一度の割合で発生するとか報道で言われていました。
1908年にもシベリアのツングースカ川上流で天体が大爆発しています。

その原因は完全に解明されたわけではないようですが、半径30kmにわたって森林が
炎上し、さらに広い範囲で樹木がなぎ倒されました。
爆発によって生じたキノコ雲は数百キロメートル離れた場所からも観測でき、破壊力
はTNT火薬にして10-15メガトンと推定されます。

1947年にもウラジオストック北東440kmの地点で900トン程度の天体の大爆発が観測
されています。
ロシアばかり狙われているようですが、先月20日には関東地方で大きな火球が目撃され、
爆発とともに爆発音も聞かれたとのことです。

私も数年前になりますが、火球が分裂しながら彼方へ消えてゆくのを目撃しました。
そのときはヘリコプターが墜落してゆくのかと思うほどのゆっくりとした速度に見え
ました。

天体落下の確率は100年に一度どころではなく、もっと頻繁だと思います。
福岡県の須賀神社では平安時代(西暦861年)に境内に落下した隕石が保存されていま
すが、落下記録として世界最古のものだそうです。

日本には隕石にまつわる神社がいくつもあり、「星宮社(愛知県)」「星田妙見宮
(大阪府)「星尾神社(岡山県)など「星」に関連する名前が多く、いずれも隕石の
落下に関係しているようです。
隕石って結構身近な存在なのかもしれません。


(日野 孝次朗)

中国撤退

ニュースの報道などを見ていると、中国からの撤退という言葉がブームになってい
るようです。実際に、「中国撤退に関するセミナー」なども多くの来場者があるようで、
社会の大きな関心をうかがうことができます。私どもでも、実際に中国から撤退を検
討している企業からのご相談を受けたこともありますし、今後もご相談を受けること
がありそうです。

 しかし、先日ジェトロ(日本貿易振興機構)の方とお話した際に興味深かったのは、
中国進出企業の多くは、今後も中国事業を拡大していく方針で、現時点で撤退するこ
とを考えている企業はさほど多くないという点でした。

 撤退を考えている企業の多くは、日系メーカーの下請けとして中国に渡った企業が
多いのかもしれません。私どもでご相談を受けたのも、そういった会社さんでした。

 近年、地場の部品メーカーも技術力が向上していて、価格的にも攻勢をかけていま
す。そういった中で、日系の中でやってきた企業には完成品メーカーのグローバル調
達に耐え切れないところが出てきているのかもしれません。

 中国撤退というと、昨秋の尖閣デモやその後の反日政策などがクローズアップされ
るのですが、本当の問題はそこではなく、地場の企業との熾烈な競争にあるように思
います。そうだとすると、「日系」企業が中国で活躍する場はまだまだありそうです。


(今村 正典)

星占い

 いつもお世話になっている、「ぼうごなつこ」さん(http://www.bougo.com/)は、
教育や政治関係の有名な評論家、法律関係者の書く、硬い内容の作品にとてもほんわ
かした味のあるマンガやイラストを描かれたりすることで、活躍されていらっしゃる
のですが、実は「星占い」の専門家でもあります。

 先日、私の今後数年間を占ってくれました。

 私自身あまり占いを信用したりすることはない「はず」なのですが、とても不思議
なことに私がぼうごさんにお話したこともないことが、しっかり書かれていたのには
とても驚きました。

 頂いた占いによれば、現在事業の拡大に向けて私どもが取り組んでいるという方向
性に間違いはなく、今後皆様のお役に立つ事業に育っていくということのようです。

 個人的には、興味の赴くままにあちこち首を突っ込んでみるといいとのことなので、
今後更に多くの場に積極的に顔を出していきたいと思っております。


 (今村 正典)

2013年2月19日火曜日

新潟県長岡市での歴史体験(のぞみ総研2012.9.26コラムより)

先週末、親戚の結婚式で新潟県長岡市に行ってきました。
早めの到着だったので少し観光しようと思い、一緒に行った従兄弟と駅の観光
案内窓口に行きました。気持ち的には長岡市郷土史資料館に行きたかったので
すが、場所も離れていたため断念しました。

そこで歩いていける「河井継之助記念館」と「山本五十六記念館」に行きました。
丁度、司馬遼太郎の河井継之助を主人公とした「峠」と「英雄児」を読み終えて
いたところなので、ワクワクして向かいました。

小さな記念館で展示品はさほど多くはありませんでした。直筆の旅日記なども
ありましたが、やはり戊辰戦争の一部、北越戦争でその存在が際だった「ガト
リング砲」に目がいきました。当時日本に3門しかなかったこの兵器が長岡藩
には2門あったといいます。戦争を回避したかった河井継之助も開戦後はこの
兵器への過信が生じ、烈しい戦争になってしまったのもうなずけるなあと思える
くらいの存在感がありました。

その後、「山本五十六記念館」に行きました。従兄弟はこちらの方に興味が
あったようです。展示品の中で目を引いたのは山本五十六が搭乗していて撃墜
された飛行機の一部です。時間を超えてその現物を見たとき、何ともいえない
重みを感じました。

同じ長岡藩出身で知名度のある二人のほんの僅かですが生き様にふれることが
できて、有意義な時間でした。


(小峰 望)

2013年2月14日木曜日

ポーツマスの旗(のぞみ総研メルマガ2012.9.9.12コラムより)

 ここ数日、吉村昭さんの小説「ポーツマスの旗」を読んでいました。旅順攻略や日
本海海戦での奇跡的な勝利に熱狂する世論とこれ以上は戦争を続けることは出来ない
という極めて厳しい現実の中での交渉で、日本の全権、小村寿太郎とロシアの全権、
ウィッテとの息の詰まるような攻防やアメリカ大統領ルーズベルトの思惑などが絡み
合って、淡々としながらもその場に居合わせているような緊張感を覚えるのは、膨大
な資料を基に丹念な小説を書く大作家のなせる技なのでしょう。

 この小説は、ずいぶん前にも読んだことがあったのですが、その頃よりも日本を取
り巻く状況が、小説の時代に似てきたような気がします。小説の中でも、世論と現実
との大きな乖離が描かれるのですが、この乖離は、「国民に現実が知らされない」こ
とによって一層大きくなっていきます。今の脱原発や領土問題なども、やはり現実が
完全には国民に知らされていない中で、世論ばかりが大きく盛り上がっているように
も見えます。

 現代のようにメディアが発達し、マスメディアだけではなくツイッターやフェイス
ブックのような個人発信型のメディアが大きく影響力を持ってきた時代では、戦略的
に情報を開示していくことがとても重要だと思えるのです。

 ポーツマス条約を締結し、日本という国を守るために交渉をまとめた小村寿太郎を
待っていたのは、暴動を起こすまでになっていた国民の怒りでした。

 国際情勢は日露戦争の頃に比べて、格段に複雑になっています。限られた情報の中
で、自らの道をどのように切り拓いていくのか、私たちの選択が迫られているように
思えます。


(今村 正典)

2013年2月13日水曜日

聖バレンティヌスの日

西暦3世紀頃、日本列島では邪馬台国があったかもわからない時代ですが、地中海
にはローマ帝国があって、クラウディウス・ゴティクスという皇帝がおりました。

 当時はキリスト教が迫害を受けながらイタリアに浸透しつつありました。

 ゴティクス帝は兵士の士気低下を防ぐため兵士の婚姻を禁止していたのですが、
キリスト教の司祭であったバランティアヌスという人が、ある兵士のための秘密の
結婚式を取り持ってあげたのだとか。

 これを知った皇帝が激怒してバレンティアヌスを処刑したのが2月14日、以後、
彼はキリスト教における殉教者として2月14日に崇拝されるようになりましたとさ。

 この話がバレンタインデーの由来なのだそうですが、史実としてどこまで本当か
わかりません。
 2月14日は結婚をつかさどるローマの女神「ユノー」の祝日だったという話もあり
ますが、いずれにせよ、カトリック教徒の宗教行事から発展したもののようです。

 現代日本人はキリスト教的文化が大好きなようで、私などには少々理解に苦しむ
ところがあります。

 そもそもなんでチョコレートなのかわかりません。

 チョコを食べるよりイスラム教徒の真似して断食した方が、私のようなオジサンの
健康にはよっぽど良さそうに思えます。
 これはヒガミでしょうか。。。 


(日野 孝次朗)

グローバル市場開拓支援スターターパック

昨日、海外への市場開拓を支援している専門家グループの会合がありました。今回
の会合では、当社もお世話になっている(株)コンテックスさんが中心となってパ
ッケージ化している「グローバル市場開拓支援スターターパック」について、話し
合いがありました。 

 現在の自社の強みを生かして、それを海外市場開拓への強力なツールにすることが
でき、しかもプリントすることでそのまま製品案内や会社概要として使うこともでき
る優れものです。

 海外でも充分通用する製品や技術を持っているのに、なかなかその一歩を踏み出す
ことのできない会社さんにとっては、背中を押してくれるツールになると思います。

 昨日の会合でも、多くの意見があり、「グローバル市場開拓支援スターターパック」
の基本的なサービスを充実させることはもちろんですが、アジア全域をカバーできる
会計、法務関連ネットワークや(株)コンテックスさんの技術翻訳の支援、投資会社、
証券会社を活用した投資や融資などの資金面での支援など、海外市場開拓の入口から
出口まで、トータルにサービス提供をしていくことで、出席された皆さんの意見が一
致しました。

 当社もコアメンバーの一員ですので、海外に関するお問い合わせがございましたら、
お気軽にご連絡ください。


 (今村 正典)

2013年2月11日月曜日

ハノイの印象(のぞみ総研メルマガ2012.9.5コラムより)

  近年発展が目覚ましいと言われているベトナム。その成長を感じようと、休暇を
利用して大学時代の友人と共に初めてハノイにいってきました。

  街の印象は、新旧が渾然一体という言葉がぴったりです。古い生活様式の枠の内側
に新しい価値観がすこしづつ同居し始めている、そんな雰囲気を感じました。ホーチ
ミンに比べて首都のハノイはかなり保守的と言われているようですが、首都ゆえにこ
れから開発されていく過程にあるのかもしれません。

  日本からのODAが古くから行われているということで、日本人と日本企業に対して
割と好意的です。ベトナム全土で多くの工場団地が日本のODAで建設されてきている
ということや、国際的なパイプラインとして機能するハノイのノイバイ国際空港の
拡張工事が今現在日本とのODAで行われていることからも、日本との信頼関係が長年
培われてきた結果でしょう。

  観光以外の旅の楽しみといえば、女子的には食事や買い物ですね。日本とベトナム
の経済差と円高のおかげ(?)で、地元価格で食べたフォー(それでもまだまだ外国
人価格)、日本では縁遠い超高級ホテルでの優雅なアフタヌーンティーの時間など、
価格帯のまったく違う世界をいくつも体験できたことが楽しみに彩りを加えてくれま
した。

  街中は極力歩きで行動した私たちでしたが、そのおかげで現地の生活を少しだけ
垣間見たように思います。大量な人と荷物をのせて爆走するバイク群、天秤を担いで
ニワトリや果物、野菜を売る女性たち、狭い店先にちゃぶ台程の食卓を広げて大勢で
昼食を取る人々。そして、高級ホテルの建物を前に女優男優よろしく、プロカメラ
マンや演出に依頼してカタログのような結婚写真撮影にいそしむ若いカップル、英語
や会計学を勉強して観光産業をはじめとしてキャリアアップを図る人々、ホテルの
ような超近代的なアパートメントに住む日本からの駐在社員。

  「むかしは天秤担いでいる人が街中にいたよね」となるのは、思う以上にあっと
いう間のことかもしれません。

  今後の変化が気になる、そんなハノイ滞在になりました。

(株)コンテックス 代表取締役 近藤千奈美
  http://www.kontecs.com/


 今週のコラムは、いつも外国文の翻訳などでお世話になっている(株)コンテックス
の近藤社長にお願いしました。

2013年2月10日日曜日

comply or explain(従え、さもなくば、説明せよ)(のぞみ総研メルマガ2012.8.1より)

 法務省から会社法の改正要綱の案(第一次案)が公表されました。今回の改正案に
関しては、法務省の法制審議会では、当初オリンパスや大王製紙の不祥事を受けて、
経営の透明性を確保するために「監査役会設置会社で会社法上の大会社(資本金5億
円以上または負債200億円以上)」か「有価証券報告書の提出義務のある企業」に義
務付けることを検討していたのですが、経済界からの反発を受けて社外取締役設置を
会社法で義務化することは見送りとなりました。

 それに代わって、設けられることになりそうなのが、社外取締役を選任しない会社
については「その企業がなぜ社外取締役を選任しないほうが妥当なのか、その理由を
開示すること」という規定です。

  これは、イギリスで活用されている comply or explain (ルールに従え、さも
なくば、従わない理由を説明せよ)という考え方によるものです。ルールに従わない
企業は、その理由を自ら説明し、ステークホルダー(株主などの利害関係者)の判断
にまかせることになります。

 この考え方を会社法で採用するとなると、法人の自由な選択の余地を残しつつも、
一定の法的な効果を持たせるという点で、日本ではこれまでになかった規制の手法と
なってきます。

 次第に、法律だけで明確にならない規制が増えつつあります。企業の自由な判断が
可能になるということですが、それは「自ら決め、その判断が確信を持って正しい」
ことを説明し、ステークホルダーの納得を得なければならないということも意味しま
す。

 法律の規範性が希薄化していく中で、企業は自らの社会的な責任を自覚して自立す
ることが求められているのです。


(今村 正典)

2013年2月6日水曜日

日本史における体罰

最近のニュースで体罰について話題になっています。
体罰の評価は社会思想として根源的なテーマかもしれません。

古代ギリシャに「スパルタ」という都市国家がありました。
スパルタは古代ギリシャ最強の軍事国家であり、市民は7歳から成年になるまでの間、
体罰を伴う厳しい集団生活と体育訓練が行われていたそうで、「スパルタ教育」の
語源となりました。

その抜群の軍事力を背景としてスパルタはギリシャ世界の覇権を握りましたが、すぐ
に衰退へ向かいます。
覇権とともに莫大な富を握った結果、国民が質実剛健さを失ってしまったからだとも
言われています。

集団の強さを発揮するためには体罰を有用と考える人もいます。
そして日本は集団的団結力を強みとする社会だとよく言われます。
では、体罰は日本社会に根ざした慣行なのでしょうか。

戦国時代に日本へやってきたポルトガル人宣教師ルイスフロイスは、親が子どもに
接する風景を見てこんな記録を残しています。

「ヨーロッパではムチで子どもを懲罰するが、日本ではめったになく言葉で説教する
だけである。」

明治初期に日本へやってきて大森貝塚を発見したエドワード・モースも、
「日本の子どもは親から大切にされ、自由であり、罰もない。」と不思議に思った
ようです。

欧米人の目から見ると、日本の親は子どもに対して寛大すぎるという印象のようで、
これが日本の文化的な特徴として記録にとどめられているところを見ると、少なく
とも幼児に対する体罰は今も昔も日本的ではないようです。

一方で、ある程度の年齢になってからの体罰については別の見方もありえます。
日本特有の「和」の精神の中には、他人との争いを避けたい意識とは裏腹に、
「仲間同士なら少々のことは許される空気」みたいなものもあって、この「空気」
を読み違えたときに体罰が問題化しているような気がします。

むしろ、この「空気感」のズレの方が難しい問題なのかもしれません。
「空気」というのは作家の山本七平氏などが指摘したように重要な日本的要素の
ひとつだと思います。
この話、キリがないのでこのあたりにしておきますが、ルイスフロイスの話は
またいずれ紹介します。


(日野 孝次朗)

中国の大気汚染

 今年の冬は雪が多いようで、今日も相模原では雪が降っています。事務所に向かう
ために近所を歩いていると、子どもにお母さんが「中国から毒が流れてくるから雪を
触っちゃダメよ」と言っているのが聞こえました。

 そんなことを言ったって、子どもが雪をいじりたくなるのは止められないと思うの
ですが、中国の環境汚染が母子の会話に登場するほど、日本でも深刻に受け止められ
ていることがわかります。

 確かに、以前北京を訪問したときも、飛行機が北京首都空港に着陸するときに、薄
紫のスモッグの中を降りていくように感じましたし、市内でも数区画先のビルは霞ん
で見えるようでした。

 日本の報道ではまるで、中国の大気汚染は何の対策もせずに放ったらかしにされて
いるようですが、実際には真剣に対策が考えられ検討されています。

 先週川崎市で行われた「川崎国際環境技術展2013」では、私どものお客様の企
業も出展されていましたが、中国からの出展や中国からの視察も多くあり日本の先進
的な環境技術や公害対策について大きな関心を持たれていたようです。

 1970年代の日本は、公害が社会問題化し、特に川崎では今の中国と同様に深刻
な環境汚染に悩まされていました。これらの問題を、一つずつ技術で解決してきたの
が、日本の産業界です。

 世界的にも最高峰にある日本の環境技術が、中国の環境を大きく改善する日もそう
遠くないように思います。


(今村 正典)

2013年2月4日月曜日

オスプレイと高速ツアーバス、どっちが危険!?(のぞみ総研メルマガ2012.7.25より)


http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20120719ddm002040053000c.html
「高速ツアーバス 8割が法令違反」 
というニュースがありました。

 国土交通省が監査したところ、全国の高速ツアーバス事業者298社の8割に
道路運送法違反が見つかり、そのうち48社に重大な違反があったとのことです。

法令遵守は、たとえて言うなら「ブレーキ」。
ブレーキを踏めば踏むほどスピードが落ち、ライバルとのスピード競争では不
利になりますから、無駄にブレーキを踏みたくないと思うのは企業として無理
からぬこと。
でもスピードの出しすぎで取締りを受け、結局ストップさせられたら勝負は負けです。

「バレないように違反した者が勝ち。」
「ライバルがルールを守るようになったらウチも守るよ、たぶん。」
こういう業界風土になってしまうと、後は外圧でなんとかするしかないものです。

国交省は今回の監査結果を一部公表しています。
「高速ツアーバス運行事業者リスト」  
http://www.mlit.go.jp/jidosha/tour-bus.html

これを踏まえ国交省は、高速ツアーバスの利用者に対して次のような周知を行う
そうです。

(1)高速ツアーバスを利用する際は、「高速ツアーバス運行事業者リスト」を適切
   に活用して頂くよう周知する。

(2)仮に、同リストに掲載されていない貸切バス事業者が高速ツアーバスを運行し
   ていることが判明した場合は、国土交通省のホームページに設置された「高速ツ
   アーバスの安全通報窓口」へ連絡して頂くよう周知する。

なるほど、バスの利用者がバス会社の安全管理の取組みをチェックして選択すれ
ばよい、ということですね。
さて、これは実際、どの程度実現するのでしょう。

試しにいろんなバス会社のホームページを眺めてみましたが、大手のバス会社以外
では、事故防止の取組みについてアピールしている会社はせいぜい2割くらいでしょ
うか。その他の会社は、サービスの快適さを強調しているだけのものがほとんどです。
つまり、客は安全性でバス会社を選んでいないのだと思えてきます。

バスを利用する皆さんは、こういう点を今後気にするようになるのでしょうか。
オスプレイが危険だと言うニュースが最近たくさん流れていて、安全確保にとても
熱心な社会なのかなと思う一方で、バス業界に対する目線では、どうも安全に対する
緊張感は薄いようにも思えます。

皆さんなら、どのような目線でバス会社を選びますか?


(日野 孝次朗)

行政書士 日野 孝次朗


日野 孝次朗(ひの こうじろう)


 企業の法務相談のほか、10年以上にわたり雇用能力開発機構や企業、業界団体等からのご依頼により、社会人向けの各種コンプライアンスセミナーを行って来ました。

 法律が面白くなり、コンプライアンスの見方が変わるセミナーを行います。

 日の当たる著作権法、日のあたらない風営法、という両極端の法律を専門とし、コンプライアンス支援の経験を元に現実的で柔軟な判断に必要な考え方を皆様に伝えます。


◎専門分野 風営法 総合コンプライアンス ホール業界の法務支援

◎業務活動 法的リスク管理支援 風営法・コンプライアンスに関する講演・研修・執筆

◎信条 難しいことをわかりやすく。 

◎性格 ホンワカした感じです。お酒が苦手です。S45生。

◎執筆 月刊プレイグラフ「法務相談カルテ」
       月刊総務オンライン 
      日新火災「法務コンシェルジュ」ほか
      WEB 風営法について思う http://fuei.sblo.jp/
      著作権のひろば http://cozylaw.com/


〒252-0303
相模原市南区相模大野8丁目2番6号 第一島ビル403
行政書士のぞみ合同事務所
のぞみ合同事務所HP http://thefirm.jp/
℡042-701-3010・Fax042-701-3011


◎経歴
■ 1992年 明治大学法学部法律学科卒
■ 1992年 大蔵省東京税関勤務
■ 1996年 司法書士事務所勤務
   不動産及び商業登記事務を経験
■ 1999年 行政書士日野孝次朗事務所開業
   風営法関係の各種手続業務を開始
      著作権法の講演活動を開始
    2004年 のぞみ合同事務所開設

◎講演等の履歴

         1999年 WEBページ「著作権のひろば」開設
         2003年 雇用能力開発機構 神奈川県起業家ネットワーク著作権法セミナー
         2003年 LEC著作権法実務解説ビデオ及びテキスト制作
         2004年 教育機関・図書館等でのセミナー事業開始
         2005年 生涯職業能力開発機構 IT社会と知的財産権定期講義開始
         2006年 矢野経済研究所 パチンコホール向け改正風営法セミナー
         2007年 JSA 風営法セミナー企画
         2008年 月刊総務主催 社内報担当者向け著作権肖像権セミナー
         2010年 ホール向け各種風営法セミナー開始
・    2015年 日本アミューズメントコンプライアンス協会主催セミナー
・    2015年 日刊工業新聞総務育成大学校 企業法務セミナー
 
現在飲食業界、娯楽業界、パチンコホール等を対象にコンプライアンスセミナーを行う