2011年5月25日水曜日

テンカラ師のつぶやき(2)

車両での限界点から見える滝。
あの滝壺に大岩魚が居ないはずがない。
しかし、ここは最後に釣って見よう。

まずは、あの滝の上に出て、渓流を釣り上がろう。
昨日雨が降ったので水量は多いようだが、危険水位ではなさそうだ。

この渓流エリアは昔から釣れないんだよな、僕には。
放流している訳ではないから、ネイティブしかいないはずだけど、それでも釣れないと言うことは、渓魚が居ないと言うことか。
大岩がゴロゴロしている。



この滝壺、どう見たって大岩魚が居なくてはおかしい。
この落ち込みに居ないはずはない。


山と川の境界、これも自然の産物。
この渓流エリアの最終点。
この先に二段になった滝があるけれど、そこに行くには左右の大岩のどっちかを廻っていかなくてはならないので、昔からあの滝へは行ったことがない。

単独行なので、もし滑り落ちてしまっても助けて貰えないから行かない。
遡上している時は汗を掻くけれど、休むと忽ち汗は引っ込み寒いくらいだ。体の汗を拭い、清流の美しい水で顔を洗い、口を漱ぐ。

ここで、用意してきたオニギリを頬ばり腹を満たす。
ここを二〇メートル程上ると林道に出る。昔この上の広場でキャンプしたことがあたっけ。