2012年5月16日水曜日

6.5 環境(その6) 考慮点 環境影響評価 クリーナープロダクション及び環境効率

環境影響評価

 組織が活動を始めるに際して、その活動が環境に対してどのような影響を与えるのかという点について、充分に調査してその結果について評価することが求められています。この評価を組織の意思決定に関する大きなプロセスとして組み込み、組織の活動が環境に与える影響を常に考慮しなければなりません。


クリーナープロダクション及び環境効率

 製品などの製造工程で発生する排ガスや汚染水について、それらが排出される最終段階で調査して、一定の基準をクリアさせるのがこれまでの環境対策の課題でした。これをエンドオブパイプといいます。(パイプの終わり、つまり最後の排出段階のことです。)しかし、1990年代に入ると廃棄物の増大そのものも問題となり、地域だけではなく地球環境全体に対する影響も考慮されるようになると、生産の早い段階で廃棄物を減量したり、効率を良くしたりすることで、より環境への負荷を低くしようをいう動きが出てきました、これが、クリーナープロダクションです。

 生産の工程全体で、環境効率を高めることで省エネルギーや省資源化がより進み、結果的に原材料費、廃棄物処理費といった費用の低減につながります。