2013年10月2日水曜日

ひのえうま

昨日、経営者の仲間の皆さんとお話をしていたところ、私の同級生になる1966
年生まれの社長がずいぶん多いことが話題になりました。もちろん、友人としてお付
き合いしている方々なので、似たような年代があつまるということはありますが、あ
の人もこの人もと、経営者ばかりで他の世代にくらべて割合が多くないか? という
ことになりました。

 日本の人口ピラミッドをよく見ると、ちょうど47歳あたりのところだけが凹んで
いることに気付くと思います。これが、1966年ひのえうまの年です。
 浄瑠璃の「八百やお七」で江戸に放火した「お七」が丙午生まれとされたことや、
その後の夏目漱石の小説など、いろいろな迷信があって、この年は子どもを産むこと
を控えた人が多く、結果的にこの年だけは前年に比べて極端に出生率が低くなりまし
た。

 飲みながらの話ですから、あまり根拠があるわけでもないのですが、同級生の経営
者が多いわけを考えてみたところ、迷信とはいえ社会でみんなが子どもを産むのを控
える中で、あえてこの年に子どもを産むのは、決して保守的な家ではなく「リベラル」
な家だったのではないかということになりました。

 そのような家で教育されて育ったせいで既存の枠組からははみでてしまうような性
格になってしまったのかもしれません。話をしてみると、互いに思い当たるフシもあ
り、最後には「まあ、そんなことだからみんな経営者になってるんだよね。」と、単な
る酔っ払いの与太話になってしまったのでした。

 ただ、少子化が進むなかで、1990年に合計特殊出生率が1.57となり丙午の
1966年の1.58を下回り、政府がようやく少子化の深刻さに気付くきっかけと
なりました。その後も出生率は多少の増減はありつつも、下がり続けています。

 次の丙午は2026年。迷信は払拭されているでしょうけれど、この時代には少子
化に歯止めがかかっているのでしょうか?

いまむら