2011年6月8日水曜日

第二章 用語及び定義(ISO26000)その4


 今回は、「倫理的な行動」と「男女の平等」の二つの用語についてとなります。普段感覚的に理解していることが多い用語ですが、ISO26000で使われる場合はここに書かれたような意味となります。まだしばらく用語の解説が続きますが、大切なところですので、お付き合いください。

2.7  倫理的な行動(ethical behavior)

    「特定の状況において正しい又はよいと一般にみとめられた原則に従っており、国際行動規範(2.11)との整合性がとれた行動。」 
  倫理的な行動とは、法令のみではなく一般的に社会で正しいとされている行動をとるための規範です。倫理的な行動は、国際行動規範との整合性がとれている必要がありますが、それだけではなく、組織の置かれている地域性等の状況を把握して行動することも求められる場合もあります。

2.8  男女の平等(gender equality)

    「男女の同等の取扱い。」
  男性と女性はそれぞれの性別に関わらず、労働条件や労働環境、社会生活といった日常のいろいろな側面で平等である必要があります。男女の平等は、個人の持つ多様な能力を社会の中で生かしていくために重要ですし、それによって経済的、社会的発展に貢献することにつながります。男女の平等と社会的責任については、第三章のボックス2にも記載がありますので、そこでも説明します。