2011年6月15日水曜日

テンカラ師のつぶやき(5)

六月二三日の早戸川では、魚影を目にすることもなく退散の憂き目を見てしまい、テンカラ師の誇りが萎えた一日であった。
本日午後一番で仕事を終え、午後四時に帰宅する。
いい時間であるし、家には誰も居ない、それなら行くしかない。

自分のホームである「神之川」に行く。
先日二〇センチ程の岩魚を釣り上げ、岩魚が戻っていることが判ったので、今日はあの滝の二キロ程上流の滝から攻め降りよう。
ここも以前と大夫様変わりしてしまったが、岩魚が戻って居るかも知れない。

  大きく落ち込んでいる所と、右側の魚道水路の間の溜まり。
ここは、岩もゴロゴロしているし、深さもかなりあるので、岩魚の居付き場としては最高の場所である。
岩魚が戻っていれば、尺上が生息していることは間違いない。
逸る心を抑え、まずは一服。
〇、八グラムの通し糸を使用して、伝承の白毛鉤を選択した。
左側の滝の瀑布が強く、思った所へ毛鉤を降り込めない。
やっといい位置を見つけ振り込むが、全く魚影はない。 
まだ戻ってないか。












  この橋は、どこへ繋がって居るのだろう。