先週、スリランカ経済についての研究会に参加しました。
スリランカといえば、知っての通り、インドの隣にある島国です。南アジア全体に
そうですが、スリランカでも料理といえば、もちろんカレー。現地に在留している日
本人が困るのも、「肉でも魚でも何でもカレー味」というところです。
そんなスリランカで、日本のカレーはとても人気があるのだそうです。カレーの本
場だというのにわざわざ日本のカレーでもないでしょうと聞いてみると、スリランカ
ではリンゴだのハチミツだのが入っていたりこくまろだったりする日本のカレーは、
カレーではなくて「日本の料理」だと思われているとのこと。カレーと書いてあるの
でカレーなのですが、言ってみれば「curry」じゃなくて「カレー」ということ
なのですという話です。
カレーの本場で人気の「日本風カレー」、本場で亜流のものが売れるはずがないと
いう常識にとらわれてはいけないという、ビジネスの基本を改めて確認する機会とな
りました。
(今村 正典)