2012年2月29日水曜日

6.4 労働慣行(その2)

雇用及び雇用関係

 雇用は、組織による活動の中で、雇用主と被雇用者との間で契約によって権利を与え、義務を課す関係にあります。

 組織は、安定した雇用を通して、被雇用者の生活の向上と働きがいのある仕事ができるように考慮することが重要です。被雇用者による労働力は商品ではなく、契約によって成立する台頭の関係です。

 しかし、実際には、組織と被雇用者との間の力関係では組織のほうが強いことも多いため、多くの地域では労働に関して各種の法令が定められています。これらの法令を遵守するのみならず、国際的な労働基準も考慮した雇用が求められているのです。

 雇用の関係だけではなく、契約によってサービスなどを提供している自営業者などに対しても、契約の条件などにおいて、被雇用者と同様に考え、搾取的な契約関係となることがないように注意を払うことも必要です。

渓魚は今だ醒めやらず その2

津久井の山奥にある。 リバースポット早戸の、ここは管理棟。


一日の日釣り券を購入する。

4000円を払えば午後5時まで遊べる。

リリースしようが持ち帰ろうが自由。  

釣り場には午前7時半過ぎに着く。

天候は曇天。風もほとんどないが、寒い、兎に角寒い。

零度以下かもしれない。



管理棟で手続きを済ませ午前8時に竿を振る。

いつもより釣り人が極端に少ない。

寒いからかな。
清流だからこんなにニジマスが見える。 

渓流の見え魚は中々釣れないが、ここは釣れる。

2012年2月22日水曜日

渓魚は今だ醒めやらず その1

立春は過ぎたものの「冬来たりなば春遠からじ」とはいかない昨今。 2月も早半ばも過ぎ、渓流の解禁も間近になったが、テンカラ師の解禁はまだまだ先のことである。

 解禁当初は、やはり餌釣りが一番だろう。 ネイティブの岩魚しか釣らない僕の解禁は5月の声を聞くころだから、今は毛鉤を作ったり渓魚が無事冬を越えられたかを想う日々である。 

又僕は、養殖放流の渓魚を釣りたくないので、放流されていない渓流にしか行かないので今は行く川も限られてしまっている現状である。 ネイティブの岩魚の美しい魚体を見たら、きっと渓流釣り師なら魅せられるはずだし、絶対乱獲なんか出来ない。

 5月初めころでも、岩魚の魚体が痩せていてサビてることだってある。 それだけ自然の中で越冬すると言うことは大変なことなのだろうと実感する。 禁漁中に作った毛鉤の出来具合を試すのに、この時期は管理釣り場に出かける、そして釣り上げたニジマスの燻製を作る。

今回は2月16日に出かけた。
津久井の山奥にある 「リバースポット早戸」 ここは管理棟。  一日の日釣り券を購入する。  4000円を払えば午後5時まで遊べる。  リリースしようが持ち帰ろうが自由。

2012年2月15日水曜日

Pale Blue Dot

 日本の小惑星探査機「はやぶさ」の地球への帰還は、日本人に大きな影響を与えたようで、あっという間に三本もの映画がつくられました。先週、三本目の「はやぶさ 遥かなる帰還」が公開されています。

 「はやぶさ」は地球に帰還する際に回収されたカプセル以外は燃え尽きてしまいましたが、燃え尽きることなく宇宙を飛び続け観測を続けている探査機もあります。1977年に打ち上げられ、木星や土星などの天体を観測した後、太陽系の外を目指す星間探査機となった、ボイジャー1号と2号です。

 ボイジャー1号は、1990年に地球から60億キロ離れた地点から、太陽系の家族写真を撮影しました。あまりに遠いところからの写真なので、とても画質が悪いのですが、「天文学上でもっとも重要な写真」の一つとされています。その中に、チリのように浮かぶとても「薄くて青い点」(Pale Blue Dotのように写る地球の姿もありました。この本当に淡い、小さな「点」の中に私たちの全てがある訳で、地球から外に出て行くことができない以上、この小さな世界を大切に守っていくしかないことを改めて感じるのです。



6.4 労働慣行(その1)

 「人権」の項目にも労働に関するものがありましたが、ここでもまた労働について取り上げられています。組織内の労働慣行には、組織と関連する下請等の外注先などで行われている、労働に関係した全ての慣行や労働に関する方針が含まれています。

 労働慣行には、いわゆる労務管理の多くが含まれており、それぞれの国家や地域の中で法令などとして整備されているものも数多くありますが、地域によって大きな違いがあるという側面もあります。組織は地域差も考慮しつつ、国際的な労働基準等を元にして労働に関する方針を定めることが必要です。

2012年2月8日水曜日

人権に関する課題(その5)

今回は、労働に関する内容です。環境分野などとは違い、日本の企業では比較的取り組みが遅れている分野です。

8 労働における基本的原則及び権利

   ISO26000の中で、この労働における基本的原則及び権利の部分に関しては、1998年に採択されたILO(国際労働機関)の「労働における基本的原則及び権利に関するILO宣言」の中にある、結社の自由、強制労働、差別の禁止、児童労働という4つの分野をそのまま生かしたものとなっています。

   多くの国々では、労働分野は国家の法制度の中に組み入れられ、法的な規制がなされていますが、かならずしもそれらが完全ではない地域もあります。特に、資源の採掘や単純労働の分野では、紛争地域など国家の手が及ばすに強制労働や児童労働が日常的に行われていることもあります。

  組織は、国際的な基準をもとにして、これら4つの分野に対する積極的な取り組みを行うことが求められています。

受動喫煙防止対策助成金のご案内


受動喫煙防止対策助成金のご案内
社会保険労務士 富田保宏

1.受動喫煙防止対策助成金とは
 受動喫煙防止対策助成金とは、顧客が喫煙できることをサービスに含めた提供している旅館、料理店または飲食店を営む中小企業に対し、喫煙室の設置等の取組に対して助成するものです(平成23年10月1日施行)

2.対象事業主
 助成対象の事業主は、下記の全てを満たすことが必要です。
(1)労働者災害補償保険(労災保険)の適用事業主であること。
(2)中小企業事業主であること。
ア)旅館(宿泊業)については、①常時雇用する労働者が100人以下または②資本金の規模が5,000万円以下
イ)料理店または飲食店については、①常時雇用する労働者が50人以下または②資本金の規模が5,000万円以下

(3)次の(4)に規定する措置を記載した計画を作成し、都道府県労働局長に届け出た事業主であること。
(4)旅館等の事業を行う事業場の室内またはこれに準ずる環境において、客が喫煙できることを含めたサービスを提供する場合、前記(3)の計画に基づき、当該事業場内において一定の基準を満たす喫煙室を設置するなどの措置を講じた事業主であること。
(5)前記(4)に規定する措置の実施の状況を明らかにする書類を整備している事業主であること。

3.支給額について
 支給額は
(1)一事業場あたり1回。
(2)支給額は
上限額は、200万円
助成対象経費は、喫煙室の設置等に係る経費のうち、工費、設備費、備品費及び機械装置費等
助成率は、経費の4分1。(算出合計額の1,000円未満の端数は切り捨て)
(3)助成対象経費として認められる対象は
①喫煙室を設置する場合
 一定の要件を満たす喫煙室を設置するために必要なもの(工費、設備費、備品費及び機械装置費等)
②前記①以外の受動喫煙を防止するための措置
 一定の要件を満たす措置を行うための喚起装置等の設置に必要なもの(前記①に準じた経費)

4.支給手続き

(1)受動喫煙防止対策助成金関係工事計画の認定申請し、審査を受けます。
  都道府県労働局労働基準部健康安全化に2部。

 認定され、工事が計画通り完了したら、
(2)受動喫煙防止対策助成金の支給申請を行い、審査を受けます。
 この場合、必要な添付書類があります。

 まだ、喫煙防止対策を実施していない旅館、料理店または飲食店の皆様はご活用ください。


2012年2月1日水曜日

人権に関する課題(その4)

今回は、市民的及び政治的権利と経済的及び文化的権利についてです。どちらも基本的には国家や地域の義務とされますが、これの権利が保障されていない場合には、組織が積極的に支援することも必要な場合があります。

6 市民的及び政治的権利

    市民的及び政治的権利は、通常は国家によって保障されている生存権、財産権、身体の安全、刑事手続きの適正といった権利や、参政権、言論及び表現の自由、信教の自由、プライバシーの権利のことをいいます。組織は、個人の市民的、政治的権利を尊重することがとても重要ですし、ステークホルダーの一部でもこれらの権利が保障されていない場合には、積極的に当事者を支援することも必要です。

    この権利は、内部の懲戒処分などにおいても適用されるので、組織内での処分については、適正で公正な手続きが行われるようにしなければなりません。


7 経済的及び文化的権利

    経済的及び社会的権利には、社会的保障や、教育、結社の自由といった個人の人格を尊重するためのいわゆる「幸福追求権」などが含まれています。組織が活動するに際しては、直接的もしくは間接的にこれらの権利を侵害したり、権利を受けることを妨害し、阻止したりすることにならないように、充分配慮することが必要です。

   ステークホルダーに、これらの権利が保障されていない場合には組織はその保障について積極的に支援することも重要となります。