2012年4月11日水曜日

コラム JIS Z 26000とISO26000

 3月21日にJISZ 26000の制定が官報で公示されました。JIS Z 26000は国際規格であるISO26000の国内版ということができます。

 この規格は、国際規格であるISO26000について国内においても効率的に活用することができるようにしたものですので、JISによって全く別の規格がつくられたということではありません。むしろ、これまでよりも翻訳やその解釈などがより明確になっています。ISO26000との違いは、「解説」を見るとよくわかります。

 また、JIS化によって「認証規格」となるのかという疑問もよく聞きますが、そのようなこともありません。

 国際的には、認証化や法制化の動きもありますが、日本では今のところそのような動きはありません。JIS化は、国内において多くの組織が社会的責任について新たに取り組んだり、その取り組みを見直したりするためのツールとして、より活用しやすくすることが目的です。

 ISO26000(JIS Z 26000)にある7つの原則と7つの中核課題は、そのひとつひとつが企業にとって重要なテーマです。これを機に、社会的責任への取り組みを始めてはいかがでしょうか。