2012年8月15日水曜日

Pale Blue Dot(のぞみ総研2012.2.15コラムより)

 日本の小惑星探査機「はやぶさ」の地球への帰還は、日本人に大きな
影響を与えたようで、あっという間に三本もの映画がつくられました。
先週、三本目の「はやぶさ 遥かなる帰還」が公開されています。

 「はやぶさ」は地球に帰還する際に回収されたカプセル以外は
燃え尽きてしまいましたが、燃え尽きることなく宇宙を飛び続け
観測を続けている探査機もあります。1977年に打ち上げられ、
木星や土星などの天体を観測した後、太陽系の外を目指す星間探
査機となった、ボイジャー1号と2号です。

 ボイジャー1号は、1990年に地球から60億キロ離れた地点から、
太陽系の家族写真を撮影しました。あまりに遠いところからの写真
なので、とても画質が悪いのですが、「天文学上でもっとも重要な写真」
の一つとされています。
その中に、チリのように浮かぶとても「薄くて青い点」(Pale Blue Dot)
のように写る地球の姿もありました。
この本当に淡い、小さな「点」の中に私たちの全てがある訳で、
地球から外に出て行くことができない以上、この小さな世界を大切に
守っていくしかないことを改めて感じるのです。

法務コンシェルジュブログに、写真入りの記事を掲載しました。
60億キロの彼方から見た地球の姿を見てみたい方は、ご覧ください。

http://nozomi-soken.blogspot.com/2012/02/pale-blue-dot.html


(今村 正典)