2012年7月4日水曜日

6.7 消費者課題 ~原則(その2) 追加原則

 前回の7つの原則とは別にISO26000には「追加原則」として「プライバシーの尊重」、「予防的アプローチ」、「男女の平等及び女性の社会的地位の向上」、「ユニバーサルデザインの推進」という4つの原則が挙げられています。

 プライバシーの尊重
世界人権宣言に基づいて私事への干渉や攻撃を受けることがないように、保護されることが大切であるとされ、これも国家の義務としてだけではなく組織においても尊重されなければなりません。

予防的アプローチ
 環境分野で出てきた予防的アプローチですが、ここでは環境で使われているのと同様に、人々の健康や環境といった消費生活の基本の部分においては現段階の科学的確実性がないという理由で、健康や環境に対する悪影響を及ぼす事態への多作を先延ばしにするべきではないとされています。費用に関しても、短期的な費用対効果ではなく、長期的に考えた費用対効果を考慮しなければなりません。

男女の平等及び女性の社会的地位の向上
 製品やサービスの提供に際しては、できうる限り性別によって差がないように考慮することが必要とされています。

ユニバーサルデザインの推進
 製品やサービスの提供に関しては、組織はできうる限りあらゆる人々が使用することができるように、その仕様などを考えることが重要です。