2012年3月21日水曜日

6.4労働慣行(その5) 労働における安全衛生

 組織は、労働者が安心して働くことのできる環境を整え、維持することと労働によって発生する健康被害を防止することが求められています。多くの地域では、法規制によって労働者の安全衛生への対応がなされていますが、それを最低限の取り組みとしつつ、労働者の健康に大きく影響を与える可能性がある状態が存在している場合には、それを除去するための具体的な対策を考え、そういったリスクの存在する状況から労働者を保護しなければなりません。

 安全衛生への取り組みが不十分のまま、労働者が怪我をしたり病気になったりした場合には、組織にとって単なる労働力の喪失というだけではなく、社会的な責任という点でも大きな損失となってしまいます。

 また、労働者の安全衛生を高いレベルで確保することは、労働者が安心安全に働くことにつながり、組織におけるモチベーションの向上や労働者の能力の向上にも大きく関係してきます。