僕の渓流釣りはこれで充分、納竿。
川原の土手の途中から這うようにして天に向かった咲く菜の花、何と言う生命力だろう。
車を駐車した場所には山藤の花が咲いている。
誰にも見向きもされないが健気に、そして、密やかに咲き誇っている。
自然の諦めない営みを見せられた気がした。
ガンバレ日本。
生き抜け日本。
この案内板は初めて見た。
今まで無かったような気がするけれど、僕が見落としてしたのかな。
大正時代この場所に七〇戸もの集落があったなんて信じられない事実だ。
今は集落の跡形もない。
この山間の何処に集落が点在したんだろう、そして分校まであったなんて、今しか知らない僕には信じられない。