2011年7月13日水曜日

テンカラ師のつぶやき(9)

平成二一年九月一五日
  本日は曇天。
前回のリベンジのため、仕事を早々に切り上げ神ノ川のあの滝下でピンポイント勝負に挑む。
山はいつの間にか色づいている、本のほんの少しだけだが、秋が忍び寄っていることは間違いない。



こんな絶好と思える日はそうあるもので
はないので、本日はきっとあの大岩魚が
顔を出すような気がする。

勝負の時間は三〇分。
この滝下をイメージした毛鉤を振り込む
それ来い滝太郎。
全く魚影が感じられない、一体ここはど
うなってしまったのだろう。





 カメラに写ったこのシャボン玉のような丸いものは何だろう。
滝の反対側だから飛沫ではない。
と、すると「川の精霊」か?

今年の神ノ川の釣りは、きっとこれが最後になるだろうから、「来年待ってるぞ」と川の精霊が激励に来てくれたのだろう。それなら本日納竿。

それにしても肉眼では何も見えないのに、カメラを透すと見えるのはやはり川の精霊だろう。
いいお土産を貰ったようだ。
又、来年もここに立つことを約し、テンカラ師は帰路に向かう。
      ありがとう

テンカラ師のつぶやき(8)