2014年11月3日月曜日

秋のエビ狩り

我が家の水槽の水換えをしました。

水が汚れたわけではありませんが、生物ろ過にも限界があるので、

定期的に少しずつ替えたほうがよいのです。

水を3分の一くらい交換するのですが、

そうすると下の写真のように水がにごります。

たぶん水中に気泡が含まれているからです。




水槽から取り出した古い水は、捨てないで庭のビオトープにそそぎます。

ビオトープの水は雨水なので常にミネラル不足ですから、養分を足してあげたいのです。

それから久しぶりにエサを入れてあげますと、水面にこのように↓エサが散らばります。



しばらくすると、エビがエサを食べるために

水面にあがってきます。↓

どれがエビだかわかります?




さて、気がつくと水面のあちこちに波紋が動いていて

思いのほかたくさんのエビたちがあがってきた様子。

はて、何匹いるのか?と思って生息数調査を行うことにしました。

「エビ狩り」であります。

およそ10分で25匹を網ですくいあげしました。

写真↓では見えにくいですが、この中に25匹います。

今年の春に生まれたと思われる1cmくらいのエビは10匹くらいいます。

放置しても勝手に繁殖しているわけです。






この鉢の中に、おそらく40匹くらいのエビがいると思われます。

このビオトープには、めだか、たにし、の他、3種の水草が入っています。

氷が張る寒さをこれから耐えてゆくのです。

それに比べて室内水槽のメダカはどうでしょう。

ビオトープのメダカが喜んで食べるエサを食べません。

だいぶグルメになってしまいました。




見上げるとカリンの木にたくさんの実がついています。

今年こそはカリンの砂糖漬けに挑戦したいと思います。






2014年11月2日日曜日

雨の国宝展をさすらう

この連休中、どうしても行きたかった日本国宝展を見てきました。

上野の東京国立博物館です。雨でした。


さすがに特設展なので混雑しているし、スマホで情報チェックすることさえ禁止されるし、

落ち着いて見学できないので、途中でイヤになってみるのをやめました。

やむなく常設展に足を運んだのですが、こっちの方がよほどいい。

というか、特設よりも興味深いものが多くて、結局こちらが本日のメインとなりました。



こちら、ハート型の顔をした土偶、つまり縄文人の著作物です。

これを幼稚だなんて思わったらいけません。

この写真を見て同じものを作れる自信は私にはありません。

ましてや私が独創で、つまり現代メディアの影響を排して、

これと同じレベルに達することはできないでしょう。

こちら↓をご覧ください。



これ、貝殻に見えますが土偶です。

ハート型土偶とほぼ同じ時代の作品ですが、実に写実的。

これほどの客観性と技巧があったうえでのハート型土偶なのです。

冷静に考えて見ましょう。

学校もテレビも本もない狩猟採集社会で、これを作れてしまう人たちのスゴさ。

これは日本人らしさの根源を物語っているように私には思えます。





一方、はるかに時代はくだって古墳時代。

埴輪と言われるものですが、これはかなり出来の良いほう。

土偶と比べてみていかがでしょう。

これは貴人の墓に備えられたもの。

つまりかなりセレブな人たちのための品でありますが、

それにしてはイマイチという感じがしませんか。

製作者の姿勢に大きな違いがあるように思います。

権力者から命令されて作ったものと、自分の情熱のままに作ったものとの違い

なのかどうかわかりませんが、明らかに心のありか方が違うと思うのです。

そんなことを考えて見ているうちに夜の8時。

足腰が疲れてしまいました。坦々面を食べて帰りました。