2013年7月25日木曜日

英国の名称はまぎらわしい

英ウィリアム王子の妻、キャサリン妃が男子を出産されたとか。
この子は英国王の継承者として第三位の資格があるとのことです。

英国王は英連邦に属ずる16カ国の王でもあります。
イギリス、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアの他にまだ12カ国もありますが、
これは大英帝国による植民地統治の結果です。
昔はさらに多くの国が所属していました。

そして王室にとって最も重要なイギリスですが、正式名称は「グレートブリテン及び
北アイルランド連合王国」です。

元々ブリテン島の南半分に、ロンドンを中心とした「イングランド王国」がありまして、
1707年に北半分の「スコットランド王国」と合併して「グレート」な「ブリテン」にな
りました。

1801年にその「グレートブリテン(ブリテン島)王国」と「アイルランド王国(北部アイ
ルランド)」が連合して現在の名称になりました。

西欧では国の合併が多いです。
スペインも、カスティリャ王国(お菓子のカステラの由来)の女王とアラゴン王国の国王
が結婚してできた国ですね。

私達が英国を今「イギリス」と呼ぶのは「イングランド」に由来しています。
元はブリテン島の南半分の国ですが、日本とイングランドの付き合いが始まった17世紀
当時には、スコットランドとはまだ合併していません。

中国ではイングランドを漢字で「英吉利」と表記したことから、漢字で「英国」とも言う
ようになりました。
英国王室はいったい何カ国の王を兼ねているのか。ややこしいのでこれでおわりです。


(ひの)