自宅の庭には大きめの鉢がありまして、そこにメダカがいるという話を以前コラムで書きました。
実は1年前にミナミヌマエビというエビも放流してまして、当初はワクワクしていたのですが、植物性プランクトンによって透明度5センチ以下となった鉢の中では、水深40センチに生息するエビを眺めることもできず、放流しただけの楽しみで終わってしまいました。
そして冬になり、姿も見えないので「こりゃ全滅だな。」と思っていたのですが、先日ふと水面を眺めると一匹のエビを発見。
おなかに卵を抱えておりました。
しかし熱帯魚屋さんで購入したときよりも、おっかない顔になっています。
屋外の魚やエビにとっては、庭にやって来る鳥類が天敵ですから、私などが近寄ると影を感じて「ビビっ」と一瞬のうちに姿を消します。
ワイルドな環境なので姿もワイルドになったのでしょうか。
私が水面を静かに見つめているうちに油断して姿を見せてくれたのでしょう。
うれしさをこらえて数分、エビをジイっと見つめていたのですが、目をそらすと足に蚊が3匹とまっているのを発見。
あわてて追い払っているうちにエビの姿は見えなくなりましたとさ。
(日野 孝次朗)