ベトナムに行って驚いたのは、「オートバイ」の数です。もちろん、知ってはいましたが、実際に見てみるとその数の多さに驚くばかり。しかも、二人乗りは当たり前で、大人二人と子どもが二人、更に赤ちゃんまで5人が一台のバイクに乗っているなど、まるで曲芸のような人もめずらしくありません。
道路を横断するにも、信号が少ないせいもあってこういうバイクや車を縫うように歩かなければなりません。道路を横断するたびにヒヤヒヤしますが、現地にいる日本人社長に言わせると「一週間もすれば慣れますよ。」とのこと。
ベトナムでは車は高価で買えないので、一家に一台のオートバイがあって、家族で出かけるにもそのオートバイを使うというのが溢れるほどのオートバイの原因ですが、これから、一人当たりGDPが3000ドルを超えるようになってくると今度はこの人たちが自動車に乗るようになってきますし、現在はビルの屋根の上に掘っ立て小屋を建てて住んでいるような人たちも、きちんとした家に住むようにもなります。
まだまだ、目指すべき明確な未来があることが、この国の元気の源なのかもしれません。
(今村 正典)