インターネット上でBtoBの国際間取引を多角的に展開してい
る会社に行ってきました。色々なお話を伺ったのですが、少子高齢
化が進み、生産年齢人口が減少していく流れが進んでいる日本のG
DPが将来的に新興諸国に次第に追いつかれ、いずれは追い越され
ていくという面は、今の状況では確かに否めないなあと思いました。
上場企業の収益構造も、次第に国内市場からの収益よりも海外市
場からの収益が増えてきていますから、生産・販売の拠点が海外に
シフトしていく中で、関連の中小企業の海外シフトもこれから一層
進んでいくのではないかと思います。
一方では、日本人の海外留学生は減少傾向にあって、他の国々と
比較しても若い世代の「内向き傾向」が強まっています。これまで
の長い不況を経験し、就職氷河期も長く続いている中で、積極的に
外に出よというのも酷かもしれませんが、大企業だけではなく、中
小企業も「国境を全く障害だと思わない」人材を求めています。
若い世代を中心になんとなく広がっている、内向きな指向をちょ
っと変えて、少し外の世界に飛び出してみようという意識が広がっ
てくると、元気な新興諸国とも競争のできる国になっていくように
思います。
(Masanori Imamura)