2013年6月12日水曜日

国家の人格?

暗い中を飛んでいた飛行機が着陸する直前に、地上の一軒一軒の明かりが目に入ってきます。違う国の人たちがこの明かり一つ一つの下で生活しているんだろうなあと思うと、異国の地に来たことを何となく実感します。これは、何度飛行機に乗っても変わらない感覚ですが、こんなことを思うのは、私だけなのかもしれませんね。

 最近の近隣諸国との間には、なかなか理解しあうことのできない難題がありますが、マスコミの報道でも私たちの会話の中でも、「中国って・・・」とか「韓国は・・・」と言った言い方をよくしています。まるで、「中国さん」や「韓国さん」という人がいるかのようですが、実はそんなことはありません。それぞれの国の体制や、国民性などを見てそれがまるで国家の人格のように思えてしまうせいなのかもしれません。
 
 でも、実は小さな明かりの中に一人ひとりの生活があり、それぞれに考えていることも違っています。国家という大きな意思に見えるものも、実はこういった小さな意思の集まりにすぎません。

 私たちは、海外進出の支援という事業を通して、日本への小さな理解を少しずつ増やしていきたいと考えています。それが、いつか大きな理解につながるかもしれませんから。


(今村 正典)