2013年2月6日水曜日

中国の大気汚染

 今年の冬は雪が多いようで、今日も相模原では雪が降っています。事務所に向かう
ために近所を歩いていると、子どもにお母さんが「中国から毒が流れてくるから雪を
触っちゃダメよ」と言っているのが聞こえました。

 そんなことを言ったって、子どもが雪をいじりたくなるのは止められないと思うの
ですが、中国の環境汚染が母子の会話に登場するほど、日本でも深刻に受け止められ
ていることがわかります。

 確かに、以前北京を訪問したときも、飛行機が北京首都空港に着陸するときに、薄
紫のスモッグの中を降りていくように感じましたし、市内でも数区画先のビルは霞ん
で見えるようでした。

 日本の報道ではまるで、中国の大気汚染は何の対策もせずに放ったらかしにされて
いるようですが、実際には真剣に対策が考えられ検討されています。

 先週川崎市で行われた「川崎国際環境技術展2013」では、私どものお客様の企
業も出展されていましたが、中国からの出展や中国からの視察も多くあり日本の先進
的な環境技術や公害対策について大きな関心を持たれていたようです。

 1970年代の日本は、公害が社会問題化し、特に川崎では今の中国と同様に深刻
な環境汚染に悩まされていました。これらの問題を、一つずつ技術で解決してきたの
が、日本の産業界です。

 世界的にも最高峰にある日本の環境技術が、中国の環境を大きく改善する日もそう
遠くないように思います。


(今村 正典)