2012年6月13日水曜日

6.6 公正な事業慣行

  組織が他の組織と取引を行う場合には、その倫理的な側面について、できる限り公正であるように考慮する必要があります。これを公正な事業慣行といいます。

  組織が合法的で安定した活動をするには、倫理的に正しいと思われる行動をすることが必要です。公正でない取引は、いずれ組織の活動を阻害する要因となったり、社会からの倫理的な評価を失墜させる要因となったりします。

  公正な事業慣行には、(1)汚職防止(2)責任ある政治的関与(3)公正な競争(4)バリューチェーンにおける社会的責任の推進(5)財産権の尊重という5つの課題が明記されています。