2012年5月12日土曜日

学校で教えるコンプライアンス (2011.11.9 のぞみ総研メルマガより)

私、近々県立高校でコンプライアンスに関する講演を行う予定があります。
私が高校生だった頃には確か「公民」という教科があって、憲法や三権分立
については教えてもらったような気がしますが、コンプライアンスについて
は全く記憶がありません。

コンプライアンス=法令遵守

コンプライアンスという英語由来の言葉は、つい最近になって定着した言葉
ではありますが、そもそも法令を遵守するということについて、学校では
ほとんと指導されていないようです。

ということは、法律について一般の人が学習する機会は、学校教育では
基本的に存在していないということでもあります。
法律関係の学校にでも行かない限りは、社会人になってから独学で法律を
学習されているわけです。

高校生だったときに学んでおきたかった事は何ですか?
こういう質問をされたときに、「法律」と答える人は結構多いようです。
日本だけかどうかわかりませんが、どうして法律の勉強は軽視されているの
でしょう。

普通の人が普通に生活していて、又は普通の会社員が普通に仕事をしていて、
引っかかってしまう法律はたくさんあるのに、学校ではそういった知識を
教えることが必要だとはされていないのです。
漢文や古文に比べたら、法律の方がずっと使い道があるのじゃないか。
こんなことを言ったら叱られますでしょうか。

「高校生に法律なんて無理。」
なるほどそうかもしれません。
しかし、著作権法違反で中学生が逮捕されたというニュースもりますし、
高校生がアルバイトをしていれば、一労働者としての責任も生まれている
わけですから、法律と無縁と言うことではありません。

「難しいことをわかりやすく」が私のモットーです。
何はともあれ、がんばってみようと思います。

(日野孝次朗)