2012年5月8日火曜日

北杜夫さんの訃報 (のぞみ総研メルマガ 2011.10.26より)

コンプライアンス関連の事件も多いので、その関連コラムを書こうと思っていた
のですが、先ほど作家の北杜夫さんが亡くなられたというニュースがあったので、
勝手に急遽変更することにしました。

http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20111026-OYT1T00081.htm

 どくとるマンボウのシリーズで軽妙なエッセイを書いているかと思えば、「夜
と霧の隅で」や「楡家の人びと」といった純文学小説を発表したりと多才な方で、
とても好きな作家でした。

 中学生の頃に「どくとるマンボウ航海記」や「どくとるマンボウ昆虫記」を読み
はじめて、高校生になる頃には、少しカッコつけて「楡家の人びと」などの重たい
小説なども読んでみたりしました。山に登るようになったり、信州に興味を持った
りしたのも北杜夫さんのエッセイや小説の影響です。小中学生の頃には読書をする
習慣なんてなかったのですが、おかげですっかり本好きになり、おかげで多くの本
を読むことができました。

 仕事をしていると、ついつい実務に関係のあるビジネス書や、小説といっても教
訓を求めて歴史小説などという選択をしてしまうのですが、あまり俗なことを考え
なくても純粋に読書を楽しむことができる北杜夫さんの作品を改めて読んでみたく
なりました。(再版もあるでしょうし・・・)

 ご冥福をお祈り申し上げます。

(今村 正典)