2011年6月1日水曜日

第二章 用語及び定義(ISO26000)その3

 今回は、「従業員」と「環境」の二つの用語についてとなります。どちらも、あいまいに使われることの多い用語ですが、ISO26000で使われる場合の定義について書いてあります。まだしばらく用語の解説が続きますが、大切なところですので、お付き合いください。

2.5  従業員(employee)

    「国の法又は慣行によって、“雇用関係”にあるとみなされる個人。」

    従業員とは、組織との間で「雇用関係」にあるとみなされる個人のことをいいます。正規、非正規の別などは問いません。日本の法律上では、例外的なもの(独占禁止法第13条第1項など)を除くと、労働者、被用者、被雇用者、商業使用人と記載されることが多くなっています。


2.6  環境(environment)

          「大気、水、土地、天然資源、植物、動物、人、宇宙空間及びそれらの相互関係を含め、組織がその中で活動する周辺自然環境。」

    環境とは、組織を取り巻いている外的な自然環境のことをいいます。組織の決定や活動は、多かれ少なかれ環境に対して影響を与えます。デューデリジェンスの方法を活用するなどの方法で、できる限り環境への影響を少なくするように考慮する必要があります。